メインフォームを表示するのに時間がかかる(データベースを参照していたり、大きなファイルを読み込む必要があったり、理由はさまざまでしょうけれども)ようなときに、スプラッシュフォームを表示することでこれをごまかす、じゃなくて目立たなくするという方法があります。
まず表示に時間がかかるメインフォームとしてこのようなものを考えます。
起動からメインフォームの表示まで10秒かかります(あたりまえ)。
ここでスプラッシュ用のフォームを用意します。必要に応じてプロパティを指定したりLabelやPanelやImageなどを配置してそれなりの体裁を整えていただくとして、ここで必要なイベントハンドラはOnDeactivateです。OnDeactivateイベントハンドラではReleaseメソッドを呼び出してスプラッシュフォーム自身を解放するようにします。
さらにスプラッシュフォームを表示するためのメソッドを用意します。このスプラッシュフォームには通常の(メッセージループ経由の)メッセージが全く送られない(アプリケーションのメッセージループが動作し始めると直後にOnDeactivateが発生する)ので、Updateメソッドで強制的に表示更新を行う必要があります。
そしてこのメソッドをプロジェクトソース内のApplication.Initializeの後で呼び出します。
Delphi 2007以降ではWindows Vista対応のためにApplicationとメインフォームの関係を色々と変更したために
とApplication.MainFormOnTaskbarの設定の後にスプラッシュフォームを表示するようにする必要があります(逆にDelphi 2006以前ではTForm2の所属ユニットのinitialization部で十分なのですが)。
Applicationの初期化後にまずスプラッシュフォームが生成、表示され、メインフォームが生成されて時間がかかる処理が走り、Apprication.Runでメインフォームが表示されてアクティブになることでスプラッシュフォームはインアクティブになり、OnDeactivateイベントが発生してスプラッシュフォームが消滅する、という動作の流れになります。
2008年12月11日
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