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2016年7月14日

Embarcadero BCC32C C++コンパイラ 10.1

もうかなり長いことWindowsで動作する無償のC++コンパイラといえばBorland C++ Compiler 5.5(.1)でしたが、C++11(C++0x)はおろかC++98にも完全には対応できておらず、最近はVisual StudioのExpress版やCommunity版に取って代わられた感がありました。しかしC++Builder XE3でC++コンパイラにオープンソースのClang/LLVMが採用されたこともあり、C++コミュニティへのコミットメントの意味でも無償版の登場が待たれていました[要出典]。過去のいくつかの失敗の結果としてBorland/CodeGear/Embarcaderoは無償版に対して非常にネガティブでしたが、2015年のIDERAによる買収で状況が変わったようで、ついに最新のWindows/x86のC++コマンドラインコンパイラ(BCC101、C++Builder 10.1 Berlin相当)が"Free C++ Compiler(C++Compiler - 無料版)"として公開されました(ダウンロードにはEDN(Embarcadero Developer Network)の登録が必要です)。

C++ Compiler - Embarcadero Website

制限事項としては
  • Clang/LLVM 3.3.1ベースなのでC++14/C++17にはほとんど対応していない(Clang/LLVMの標準準拠状況はcpprefjpのコンパイラの実装状況を参照)
  • ターゲットがWindows/x86に限定されている(C++Builder 10.1 BerlinではWindows/x64、OSX、iOS、Androidもサポートされている)
  • IDEがない(コマンドラインコンパイラなので)
  • ソースコードがついていない(DinkumwareのSTLヘッダはある)
  • デバッガがない(BCC 5.5.1には一応あった)
  • VCL/FMXやデータベース関係のライブラリが含まれていない
といったところです(C++14/C++17対応はよ)。

元ねたはついこの間EmbarcaderoのC++プロダクトマネージャになったDavid MillingtonさんのA new edition of our free C++ compiler。

2014年3月6日

2012年5月19日

RAD Studio roadmap 2012 Q2版

RAD Studio XE2のリリース以来長らく放置状態だったロードマップがRADプロダクトマネージメントディレクタのJohn Ray Thomasさんによって更新されています。

C++向けRAD IDEで、近い将来64-bit、C++11、ARM、iOS、Androidをサポート!
Coming soon to a RAD IDE near you, the future of C++ - 64bit, C++11, ARM, iOS and Android

てきとうな要約:
  • 主要な目標はWindows x64対応、C++11対応、ARM(iOSおよびAndroid)対応で、多くの機能は2012年H2に、そのほかについても2013年H1にかけてのリリースを予定している。
  • C++の新しいコンパイラのターゲットプラットフォームはWindows x64、iOS(ARM)、Android(ARM)。Windows x64では当然VCLとFireMonkeyの両方をサポートする。
  • C++ツールチェーンは新しいプラットフォームのサポートを予定しており、まずはARMプロセッサのシェアドコードベースでのネイティブ開発(iOS、Android)について作業している。新しいコンパイラはネイティブなARM v7バイナリを生成する。FireMonkeyもC++によるiOS/Androidプラットフォームへの対応(GPS、カメラ、加速度などのセンサを含む)のため更新される。
  • 新しいC++コンパイラはC++11およびC99標準とBoostやACEなどの重要なライブラリの最新版に対応する。
  • このロードマップは現時点のもので(以下略)といういつものお約束。現在はBeta 1で、まもなくBeta 2フェーズに入る予定。現在の計画ではC++11、Windows x64、iOSは2012年の後半、Androidは2013年の前半を予定している。


またC++Builderを含む製品とメンテナンス契約でプレビュープログラムに参加できるというキャンペーンも始まったようです(メンテナンス契約なのでXE3も自動的に含まれる)。2012/04/20から2012/06/29が対象期間のようです。

Michael Swindell » Avalanche of C++ news - C++11, Win 64-bit, iOS and Android
Get your ticket to the future of C++ and save an additional 20%

2012/05/22追記: 日本語版のリンクを追加しました。

2012/05/30追記: キャンペーン(C++Builder XE2 Future Ticket版)の件が日本でも発表されています。

エンバカデロ、64-bit、iOS、AndroidをサポートするC++Builderの将来バージョンへのパスを提供 | Press Releases
C++Builder XE2を将来バージョンへのチケットと一緒に購入すれば20% OFF

2011年9月16日

プログラミングの魔導書Vol.2 予約受付開始

プログラミングの魔導書 ~Programmers' Grimoire~ Vol.2の発売がアナウンスされています。Vol.1の発売から早一年、ひょっとして一発で終わってしまったのかと心配していましたが、無事にVol.2の予約の受付が始まったようです。

株式会社ロングゲート - 製品案内

お知らせ

受注生産の形態をとっているため、書籍版に関しては予約でのご注文のみとなりますのでご注意ください。

PDF版は予約期間が過ぎた後でもご購入いただけます。

予約期間は2011/10/04(火)までです。

Gmailでは、ダウンロード開始メールが迷惑メールフォルダに格納されてしまう場合があります。PDF版を購入し、ダウンロード開始メールが届かない場合、そちらをご確認ください。

元ねたは『プログラミングの魔導書 Vol.2』予約開始! - Faith and Brave - C++で遊ぼうと本の虫: プログラミングの魔導書 Vol.2の予約受付中。

2011年9月5日

ISO/IEC 14882:2011 (C++ 2011)発行

C++0xことC++2011がついにISO/IEC 14882:2011として発行されました。

ISO/IEC 14882:2011 - Information technology -- Programming languages -- C++

あとはC++Builder XE3でC++2011がどれだけサポートされるか、でしょうかね。

元ねたはC++11が正式に発行されました - Faith and Brave - C++で遊ぼう。

2011年8月13日

C++ 2011標準規格承認

FDISとなっていたC++0xに対してISOのナショナルボディによる投票が行われ、全会一致で承認された、というニュースが入ってきました。

Sip from the Firehose : C++ 2011 standard approved by unanimous vote
C++0xが国際標準C++11へ。 - Faith and Brave - C++で遊ぼう
We have an international standard: C++0x is unanimously approved « Sutter’s Mill

これによりC++0xはC++ 2011として今年中にもISOの正式な規格として公開されることになるものと思われます。

一方でC++BuilderにおけるサポートはDavid Iさんが書いているように、来年リリースされる(ことになると思われる)XE3で、ということのようです(XE2は既にRTM寸前ですから)。MicrosoftのVisual C++はどうなるんでしょうか?

2011年5月18日

C++0x FDIS(N3290)解説

C++0xの規格化作業は最終段階に差し掛かっていて、現在はN3290がFDIS(Final Draft International Standards)として公開されています(もちろん英語で)。

このC++0xのN3290について、2011/05/14に行われたBoost.勉強会 #5 名古屋で道化師さんが解説した資料が見られるようになっています。

C++0x総復習 (Boost.勉強会 #5 名古屋 - boostjp)

slideshareだとこちらですね。

C++0x総復習

江添さんによる本の虫: post-Madrid mailingの簡易レビューも併せて読むといいと思います。

元ねたはアキラさんのBoost.勉強会 #5 名古屋でした - Faith and Brave - C++で遊ぼう。

Delphiにも"= delete"(§8.4.3 Deleted definitions)があればこんなことをしなくてもすんだのに…。

2010年7月16日

プログラミングの魔導書 予約受付開始

プログラミングの魔導書 ~Programmers' Grimoire~ Vol.1の予約受付が始まっています。

株式会社ロングゲート - 製品案内

ただいま予約受付中
予約期間は 2010年8月6日(金) までとなります。
完全受注生産のため、書籍版については予約でのみご購入いただけます。
PDF版につきましては、予約終了後でも購入可能です。

書籍版 1,500円(税込・送料別)
PDF版 1,000円(税込)
書籍+PDFセット 2,000円(税込・送料別)

書籍版は2010/08/06までに予約しないと入手不能になる(それ以降はPDFのみになる)とのことです。

元ねたは江添さんの本の虫: 新しいプログラミング雑誌の発行とアキラさんの[Grimoire]「プログラミングの魔導書」予約開始! - Faith and Brave - C++で遊ぼう。

2010年6月2日

プログラミングの魔導書 創刊

以前から一部で話題になっていたC++のプログラミング雑誌がついに創刊されるようです。

株式会社ロングゲート - 製品案内

ユーザーの力によって際限なく進化するプログラミング言語C++。
2010年のいま、C++はどこにいるのか
『プログラミングの魔導書 ~Programmers' Grimoire~
Vol.1 「Construct the World, C++」 』
書籍版は一般の流通ルートには乗らないということなので通信販売で申し込む必要があるようです(環境に優しくないかもしれないけどPDF版は体に合わないので)。

元ねたはA7Mさんの新雑誌:プログラミングの魔導書 - C++Builder好きの秘密基地と江添さんの本の虫: プログラミング雑誌、もうすぐ販売。

2010年4月13日

C++0xのlambda

C++0xで導入予定のlambda(ラムダ、無名関数)についての江添さん(=hitoさん)による解説。

本の虫: lambda 完全解説
本の虫: シンタックスシュガーとしてのlambdaの解説
本の虫: named lambdaが必要な理由

lambdaとは名前のない(名前を付ける必要がない)データ(参照またはコピーでキャプチャされたもの)と関数の組み合わせ、つまりその場で定義されて呼び出される関数オブジェクトのこと…という理解でいいのかな?Delphiの無名メソッドのreference toはC++0xのstd::functionの代替表現と考えればいいのでしょうかね。

2009年10月14日

C++処理系のC++0xサポート状況

主要なC++処理系のC++0xサポート状況をまとめたページが2ちゃんねるのC++0xスレッドで紹介されていました(結構前の話ですが)。

C++0xCompilerSupport - Stdcxx Wiki

これを見るとC++Builder 2009の対応状況はまあまあといったところでしょうか。最もアグレッシブなのはgccで、次がIntel C++、VC++とC++Builderはどっちもどっちな感じです。

2009年8月7日

C++0x規格案からConceptが削除された経緯

大詰めを迎えつつある(はずの)C++0xの規格案からConceptが削除された、というニュースは一部のC++0xウォッチャな人々に驚きを持って迎えられました。C++標準化委員会の偉い人であるDouglas Gregorさんによる理由と経緯の説明をhitoさんが翻訳してくださっています。C++0xに興味がある人は読んでおくべき。

What Happened in Frankfurt? « C++Next
本の虫: Douglas Gregor、フランクフルト会議について語る

2009/08/15追記: Bjarne StroustrupさんとDanny Kalevさんのやりとりもhitoさんが翻訳してくださいました。

本の虫: Bjarne Stroustrup、Conceptと未来を語る

2009年5月26日

C++0xの右辺値参照とムーブセマンティクス

C++0xの新機能の一つである右辺値参照とムーブセマンティクスについてのわかりやすい説明のわかりやすい翻訳。C++プログラマではありませんが、非常に興味深いテーマです。

Visual C++ Team Blog : Rvalue References: C++0x Features in VC10, Part 2
和訳:Rvalue References: C++0x Features in VC10, Part 2 - ntnekの日記