2011年8月24日

Firebird 2.5.1 Release Candidate 1リリース

Firebird 2.5.1 Release Candidate 1がリリースされています。

Firebird: Firebird 2.5.1 Release Candidate 1 Binary Kits (download)
Firebird 2.5.1 Release Notes

MacOS X版はLion(10.7)における問題が解決次第リリースされるとのことです。

元ねたはFirebird News » Firebird 2.5.1 RC1 packages are ready.

2011/08/25追記: 正式にアナウンスされています。

Firebird: Firebird 2.5.1 Release Candidate Available

2011/09/10追記: Mac OS X 64bit版がリリースされています。

Firebird: Firebird for MacOSX updates: 2.5.1 RC1 and 2.5.0 64-bit builds

2011/09/16追記: Mac OS X 32bit版がリリースされています。

Firebird: Firebird 2.5.1 RC1 MacOSX 32-bit Builds Available

2011年8月16日

RAD Studio XE2の新機能

エンバカデロ・テクノロジーズのチーフエバンジェリストのDavid Iさん

Sip from the Firehose : Want more…Satisfaction

というアーティクルでRAD Studio XE2の新機能について書いています。

以下てきとうな訳です。
  • コンパイラ/フレームワーク
    • Delphi 64bitコンパイラ
    • Delphi OS Xコンパイラ (32bit)
    • C++ OS Xコンパイラ (32bit)
    • FireMonkeyプラットフォーム/Windows x86 (Windows XP/Vista/7/Server 2003/Server 2008/Server 2008 R2)
    • FireMonkeyプラットフォーム/Windows x64 (Windows XP/Vista/7/Server 2003/Server 2008/Server 2008 R2)
    • FireMonkeyプラットフォーム/OS X (10.6/10.7)
    • FireMonkeyプラットフォーム/iOS (4.2以降)
    • VCL/Windows x64 (Windows Vista/7)

  • IDE
    • IDEで64bit Windows向プロジェクトの構築/管理をサポート
    • IDEでOS X向プロジェクトの構築/管理をサポート

  • RTL/RTTI関係
    • 64bit Windows向Delphi RTL
    • OS X向Delphi RTL
    • OS X向C++ RTL
    • zipファイルサポート
    • RTTIでインデックス付プロパティとRTLをサポート
    • DelphiでC++のRTTIとの互換性
    • OS X向C++ Boost
    • OS X向Dinkumware製C++ RTL

  • デプロイメントマネージャ
    • DelphiアプリケーションをOS X、Windows x86、Windows x64に配布
    • C++アプリケーションをOS X、Windows x86に配布
    • Delphi/C++アプリケーションをAmazon EC2、Windows Azureに配布

  • QA測定(audits)/QA検査(metrics)
    • 測定でDelphiのポインタを解析
    • C++を測定
    • C++で静的コード検査

  • デバッグ
    • DelphiのWindows x64アプリケーションをデバッグ
    • Delphi/C++のOS Xアプリケーションをデバッグ

  • dbExpress
    • Windows x64で全てのdbExpressドライバを使用可能
    • InterBase、Firebird、Oracle、MySQL、SQL Anywhere、InformixのOS X用dbExpressドライバ
    • ODBCドライバ

  • LiveBindings
    • LiveBindingsであらゆる型のデータとVCL/FireMonkeyのあらゆるUI/グラフィック要素を接続

  • DataSnap
    • スタンドアロンDataSnapアプリケーションでHTTPSをサポート
    • DataSnapサーバでsocket接続を強制終了可能に
    • HTTPでCommunicationTimeoutを指定可能に
    • ディスパッチでJavaScript最小化
    • ヘビーウェイトコールバックでブロードキャストをサポート
    • サーバ/クライアントでコールバックチャンネルイベント
    • RESTサーバでマルチプルコールバックトンネルをサポート
    • TCP/IP上でセッションイベント
    • TCP転送コンポーネントでKeepAliveをサポート
    • 接続をモニタ/制御
    • DataSnapウィザードのソースコード(自作のウィザードを作れるように)
    • ClientDataSetがWindows x64とOS Xをサポート
    • Windows x64、OS X、Windows Phone 7用デスクトップクライアント接続
    • iOS、Android、BlackBerry、Windows Phone 7用モバイルクライアント接続

  • InterBase
    • InterBase XEデベロッパエディション(20ユーザ、80接続まで)

  • クラウドコンピューティング
    • TAzureQueueManagementでメタデータをサポート
    • Amazon Simple Storage Service(Amazon S3) API
    • Amazon Queue Service API
    • Amazon SimpleDB API

  • コンポーネント/ライブラリ
    • FastReport VCL 4 RADエディション (レポートツール)
    • Documentation Insight (XMLドキュメンテーションツール)
    • Windows x64/OS X用Indyコンポーネントライブラリ
    • Windows x64用ActiveX for Delphi
    • VCLでWindows x64をサポート
    • VCLにスタイル機能

  • Prism
    • RemObjects Oxygeneコンパイラ5.0
    • FastReport.net (レポートツール)

  • RadPHP
    • モバイルに最適化されたwebアプリケーションをビルド
    • デバイス上での表示を確認できるビジュアルモバイルデザインサーフェイス
    • PHPアプリケーションをiOS/Androidのネイティブアプリケーションに変換 (おそらくPhoneGap (wikipedia)を利用)
    • jQueryモバイルコンポーネント

2011年8月13日

C++ 2011標準規格承認

FDISとなっていたC++0xに対してISOのナショナルボディによる投票が行われ、全会一致で承認された、というニュースが入ってきました。

Sip from the Firehose : C++ 2011 standard approved by unanimous vote
C++0xが国際標準C++11へ。 - Faith and Brave - C++で遊ぼう
We have an international standard: C++0x is unanimously approved « Sutter’s Mill

これによりC++0xはC++ 2011として今年中にもISOの正式な規格として公開されることになるものと思われます。

一方でC++BuilderにおけるサポートはDavid Iさんが書いているように、来年リリースされる(ことになると思われる)XE3で、ということのようです(XE2は既にRTM寸前ですから)。MicrosoftのVisual C++はどうなるんでしょうか?

2011年8月9日

[書籍]ストラウストラップのプログラミング入門

C++の生みの親、禿校長先生Bjarne Stroustrupさんによるプログラミングの入門書、Programming: Principles and Practice Using C++ (amazon)の日本語版が遂に発売になりました。ということでブックファースト 渋谷文化村通り店で購入。

ストラウストラップのプログラミング入門 (amazon)/Bjarne Stroustrup著/遠藤美代子(株式会社クイープ)訳/επιστημη監修/翔泳社/ISBN 978-4-7981-1959-5/8,190円

どうも2分冊にするかどうかで混乱があったようですが、結局原著と同様に1100ページ超、厚さ50mmという凶器として無事に出版となったようです。しかし技術系書籍の編集者のタイトルをつけるときのセンスのなさといったら…普通に翻訳するだけでいいのに、なぜそれより酷い日本語を付け足すのかなぁ。この本はタイトルで売る本じゃないだろうに。

2011年8月8日

TStopwatch

Delphi 2010でDiagnosticsユニットが追加され、システムが高分解能パフォーマンスカウンタをサポートしていればQueryPerformanceCounter (ja)を利用し、サポートしていない場合はGetTickCount (ja)で代用することでストップウォッチ機能を(高分解能パフォーマンスカウンタ機能の有無に関わらず)統一的に扱うことができるTStopwatchレコードが使用できるようになっています。

TStopwatchの注意点としては
  • TStopwatchはレコード型であるにもかかわらず内部状態の明示的な初期化のためにconstructorclass function Createまたはclass function StartNewの明示的な呼び出しが必要(デストラクタの呼び出しは不要明示的に定義されたコンストラクタ、デストラクタは存在しない)。
  • 経過時間を示すElapsed/ElapsedMilliseconds/ElapsedTicksプロパティはStopメソッドで停止した状態でないと更新された値を取得できない計測状態、停止状態に関わらず正しい値を取得できる。
といったところでしょうか。基本的にはユニット名(Diagnostics=診断)のとおりデバッグ時などのパフォーマンス計測用と考えればよいと思います。

元ねたはMarco CantuさんDelphi 2010 Handbook

2011/09/20追記: TStopwatchその2に書いたように、状態に関わらずElapsed/ElapsedMilliseconds/ElapsedTicksプロパティは正しい値を取得できること、またCreateはconstructorではなくclass functionであることなど記述を修正しました。

2011年8月5日

RAD Studio/Delphi/C++Builder XE2情報

昨日(2011/08/04)のオークランドのWorld Premiereでワールドツアーが始まり、PulsarことRAD Studio/Delphi/C++Builder XE2の情報が少しずつ明らかになってきています(例年通りなら来週くらいからスニークプレビューも始まるのではないかと思います)。そこで現時点での情報をまとめていきます。

  • FastReportsがバンドルされる。
    公式フォーラムのEmbarcadero Discussion Forums: Nevrona Today?のBrent Roseさんの発言によれば、レポートツールとしてFast Reports Inc.のFastReportsがバンドルされることになったようです(消息不明の状況が続いているNevronaのRaveReportsも継続してバンドルされる模様)。
  • MacOSXおよびiOSアプリケーションを作成できるようになる。
    Rodrigo Ruzさんのtweet経由でSteve MaughanさんDelphi Firemonkey DemoDelphi For Macのデモビデオによると、Delphiプロジェクトとして従来のものに加えて"FireMonkey 2D Application","FireMonkey 2D iOS Application","FireMonkey 3D Application","FireMonkey 3D iOS Application"の4種類が追加されています(FireMonkeyはKSDevのVGScene/GLSceneをベースに新たに開発されたクロスプラットフォームUIライブラリで、WindowsではDirectXベース、MacOSX/iOSではOpenGLを使い2D/3D描画を行うものとのことです)。"FireMonkey 2D Application"と"FireMonkey 3D Application"は従来通りのDelphi IDE上での開発(MacOSXでは"Platform Assistant Server"によるリモートデバッグ)になりますが、"FireMonkey 3D iOS Application","FireMonkey 2D iOS Application"はMacOSX上のXCODEで実際のコンパイル、リンクを行うことで、MacOSX/iOS上で動作するアプリケーションを作成するためのもののようです。
    またエンバカデロのラテンアメリカ・カリブ地域担当プロダクトラインマネージャ・リードエバンジェリストのAndreano LanusseさんVideo: Delphi XE2 and FireMonkey app on Windows, Mac and iOS | Andreano Lanusse Blog | Technology and Software Development | DelphiのデモビデオによるとMacOSX上のXCODEへのプロジェクトのエクスポートはDelphi IDE上からメニューを選択するだけで簡単に行えるようです。
  • Windows x64サポートが追加される。
    予定通りVCL/FireMonkeyアプリケーションでWindows x64がサポートされます。
  • LiveBindingsであらゆるクラスのプロパティを関連付けることができるようになる。
    LiveBindingsを使用すると単純にインスタンスのプロパティ同士を関連付けるだけでなく、エクスプレッションエンジンによる評価値を表示させたり(この場合は単方向)、あるいは双方向にバインドすることもできます。またこのエクスプレッションエンジンはLiveBindingsからは独立しており、実行時に動的にObjectPascalを評価させることが可能とのことです。
  • RadPHPでAndroidのネイティブアプリケーションを作成できるようになる。
    RadPHP上でjQueryとPhoneGapを使用することでAndroid上で動作するネイティブアプリケーションを作成することができるようです。PhoneGapとはWikipedia (ja)によるとJavaScript、HTML、CSSを使ってモバイルアプリケーションを作成できるオープンソースのフレームワークとのことです。
  • Starter SKUも用意される。
    Pro/Ent/Arc SKUからは遅れるものの、XE2でもStarter SKUが用意されます。Starter SKUでもクロスプラットフォームは使用可能とのことです。
  • FireMokeyと従来のVCLはネームスペースで区別される。
    従来のVCLはVCL、FireMonkeyはFMXというネームスペースに含まれるようになり、これで区別されることになるようです。
  • DataSnapのクライアント側のプロキシを自動的に生成できるようになる。
    Objective-C、C#、Prism、BlackBerryなどからDataSnapサーバに接続するためのプロキシを自動的に生成することができるようになるとのことです。


元ねたは上記のリンクの他にJolyon SmithさんTe Waka o Delphi · RAD STUDIO XE2: Launch Event Report

2011/08/08追記: とりあえず現時点での情報をまとめました。

2011年8月2日

RAD Studio XE2 World Tour 2011

RAD Studio/Delphi/C++Builder XE2とそのお披露目のワールドツアーがアナウンスされています。まずは関係リンク。

RAD Studio XE2 World Tour
Sip from the Firehose : Want more…RAD Studio XE2
Delphi Insider: Win a copy of RAD Studio XE2 before you can buy it

RAD Studio XE2 and you | Reinvent The Wheel
A little bit about FireMonkey and Delphi XE2 | Andreano Lanusse Blog | Technology and Software Development | Delphi
FireMonkey Logo and Info (by Andreano)

Delphi / C++Builder / RAD Studioユーザー向け「XE2」先行販売のご案内

DelphiでMac向け開発。ネイティブクロス開発に踏み出すDelphi/C++Builder:Allegro Barbaro:ITmedia オルタナティブ・ブログ

発売は2011/09/01以降になる(2011/08/31以前ではない)模様です。既に特別バージョンアップ(2007/2009/2010/XEから)、ジャンプアップ(1.0~2006から)のキャンペーンもアナウンスされています。ところでXEの旧バージョンを利用できる件はXE2ではどうなるんでしょう。そしてStarter SKUについてもまだアナウンスがありませんは他のSKUから遅れて登場するようです(x64/MacOS XサポートやFireMonkeyなども含まれる模様)。

RAD Studio/Delphi/C++Builder XE2の新機能は以下の通り。
  • FireMonkeyと呼ばれる新しいUIフレームワークでHD/2D/3D描画をサポート
  • Delphiでx64をサポート
  • 単一ソースからプラットフォームを切り替えるだけでWindowsとMacOS Xのバイナリを生成(MacOS Xはクロス開発、リモートデバッグ)
  • DataSnapをモバイル、クラウド用に拡張(RAD Cloud)
  • LiveBindingsと呼ばれる新しいバインディングメカニズムで全てのビジュアル要素とデータソースを接続(DB系コンポーネントが不要に?)
  • VCLのルックアンドフィールをモダンなものに
  • RadPHPでモバイルデバイスに最適化されたwebアプリケーションやiOS/Androidデバイスのスタンドアロンアプリケーションを開発可能に
(以上意訳)

ワールドツアー(RAD Studio XE2 World Tour)は2011/08/04のオークランド(Auckland/NZ)でスタートし、2011/10/04のオーフス(Aarhus/DK)まで約2ヶ月に渡って各地でプロモーションが行われます。日本では2011/09/06の第20回エンバカデロ・デベロッパーキャンプがワールドツアーの一部、ということになります。また2011/09/12-14(PDT)にカリフォルニアのサンホセ(San Jose,CA/US)で行われるDelphi Live 2011でもプロモーションを行うようです。

またRAD Studio XE2のArc/Ent/Pro SKUがそれぞれ1名に当たるという抽選も行われます。申し込み期限は2011/08/31 23:59:59(PDT)です。詳しくはこのページの右上、"Enter to win a free copy of RAD Studio XE2 before you can buy it!"のリンクから。

さらに2011/08/04 17:00(JST)から開催のwebセミナー、9月まで待てない!7~8月はデベロッパーキャンププレセミナー 第2回 - 再演!「PHP Live! - ゼロから始めるPHPアプリの構築からデプロイまで」RadPHP XE2がチラっと見られるようです。

2011/08/04追記: 記事を更新しました。ワールドツアーの劈頭、オークランドはもう今日の09:00(NST)=06:00(JST)からです。

2011/08/04追記: オークランドのラウンチイベントをTe Waka o DelphiのJolyon Smithさんがレポートしています。

Te Waka o Delphi · RAD STUDIO XE2: Launch Event Report

2011年7月28日

RAD Studio/Delphi XEユーザ向Delphi Developer Certification無償キャンペーン締切間近

忘れかけていましたが、Delphi Certification ProgramDelphi Developer CertificationのRAD Studio/Delphi XE(Academicを除く/Starter SKUは含まれる)登録ユーザ向の無償キャンペーンの締め切り(2011/07/31)が迫っています。Delphi Certification FAQsQ: What is the free exam offer for registered Delphi XE and RAD Studio XE users?にあるように、プロモーションページでシリアル番号を入力することで無償テストコードを受け取り、そこから90日以内であれば"Developer Certification"を受験することができます。当然英語ですが、Delphi Developer Certification Exam Study Guideにあるサンプル問題程度の難易度ですので、それほどハードルは高くないと思います。

2011/07/31追記: 現時点(23:47)で上記のプロモーションは既に受け付けられない状態になっています。まぁそもそもどこの標準時を基準にしているのかも書いていない話なのでアレですが、日本人の感覚からするといかがなもんかなぁと。PDTベースだとまだ16時間もあるわけだし。

2011/08/02追記: 公式フォーラムのEmbarcadero Discussion Forums: Free Exam Offer for Delphi XE and RAD Studio XE Users, can't get test codeの情報によると現時点(2011/08/02 13:50JST)でプロモーションページが再びオープンとなっています。いつまでこの状態が続くのかはわかりませんが、まだ申し込んでいない方はお早めに。

2011年7月27日

Michael RozlogがEmbarcaderoを退職

DelphiプロダクトマネージャだったMichael Rozlogさんが2011/07/29(今週末ですな)でエンバカデロ・テクノロジーズを退職することを明らかにしました。

Michael Rozlog » Blog Archive » The time as come…

This is my last blog post for Borland/Inprise/Borland/CodeGear/Embarcadero as Friday the 29th is my last day.ということだそうです。ちょうど一年前のNick Hodgesさんの一件といい、新バージョンのリリース直前にマネージャが抜けるってのはどうなんでしょうね。直接XE2との関係はなさそうです(追記参照)。

Michael Rozlogさんの新しいblogは

TECHMANA

で、2011/07/30スタートとのことです。

2011/07/28追記: EDNプログラムマネージャだったJohn Kasterさんも2011/12/27でエンバカデロ・テクノロジーズを退職していたんですね。いまごろ気付きました。John Kasterさんの新しいblogは

John Kaster

です。

2011/07/30追記: Michael Rozlogさんは2011/01からセールスに異動していたようで、それが理由では?という見方もあるようです。というわけで一部修正。

2011年7月26日

TListの新しいメソッドSortList/IndexOfItem/ExtractItem/RemoveItemとTDirection

Delphi 2010でTListクラスにSortListIndexOfItemExtractItemRemoveItemというメソッドが追加されています。

TList.SortListはQuickSortの比較関数を"const TListSortCompareFunc" = "reference to function(Item2: Pointer, Item1: Pointer): Integer;"、つまり無名メソッドで渡すことができる、というもので、従来のSortのように比較関数を別途記述する必要がありません。たとえばフォーム上にTButtonとTMemoをひとつずつ配置しておき、
type
  TTestItem = class(TObject)
  private
    FNum: Integer;
    FStr: String;
  public
    constructor Create(ANum: Integer; const AStr: String);
    property Num: Integer read FNum;
   property Str: String read FStr;
  end;

constructor TTestItem.Create(ANum: Integer; const AStr: String);
begin
  inherited Create;
  FNum := ANum;
  FStr := AStr;
end;

procedure TForm1.Button1Click(Sender: TObject);

  procedure ShowList(List: TObjectList; const Caption: String);
  var
    Index: Integer;
    TestItem: TTestItem;
  begin
    Memo1.Lines.Add(Caption);
    for Index := 0 to List.Count - 1 do
    begin
      TestItem := List.Items[Index] as TTestItem;
      Memo1.Lines.Add(Format('Num=%d Str=%s',
                             [TestItem.Num,TestItem.Str]));
    end;
    Memo1.Lines.Add('');
  end;

var
  List: TObjectList;
begin

  List := TObjectList.Create(True);
  try
    List.Add(TTestItem.Create(5,'Five'));
    List.Add(TTestItem.Create(3,'Three'));
    List.Add(TTestItem.Create(1,'One'));
    List.Add(TTestItem.Create(2,'Two'));
    List.Add(TTestItem.Create(4,'Four'));

    ShowList(List,'Before sort');

    List.SortList(
      function (Item1, Item2: Pointer): Integer
      begin
        Result := TTestItem(Item1).Num - TTestItem(Item2).Num;
      end);

    ShowList(List,'After sort (Num)');

    List.SortList(
      function (Item1, Item2: Pointer): Integer
      begin
        Result := CompareStr(TTestItem(Item1).Str,TTestItem(Item2).Str);
      end);

    ShowList(List,'After sort (Str)');

  finally
    List.Free;
  end;

end;
こんな感じでSortListのパラメータに直接比較関数を記述できます。無名関数の記述が気持ち悪い(セミコロンの付きかたが違う、とか)という点はともかく、比較関数そのものはわかりやすく書くことができます。

一方IndexOfItem/ExtractItem/RemoveItemはIndexOf/Extract/Removeに追加のパラメータとしてFromBeginning/FromEndという2値の列挙型TList.TDirectionを受け取り、これがFromBeginningならば対象アイテムを(従来通り)先頭から検索し、FromEndならば対象アイテムを末尾から検索するというバリエーションです(なぜオーバロードにせず別のシグネチャを与えたのかはわかりません)。

元ねたはMarco CantuさんDelphi 2010 Handbook

2011年7月25日

Windows Vista/Server 2008/7/Server 2008 R2でIPv6コンポーネントを無効にする

Windows Vista以降のOSではIPv4とIPv6がデュアルIPレイヤという形で統合されて実装されていて、IPv6が不要であってもアンインストールできなくなっています。そこでIPv6が不要な(あるいは邪魔な)場合にIPv6コンポーネントを無効にする方法(ただしIPv6のループバックインタフェースは無効にならないので注意)。とりあえずメモ。

診断ツール Fix it: Windows Vista、Windows 7、および Windows Server 2008 で特定の IPv6 (Internet Protocol version 6) を無効にする方法に関する問題

直接レジストリ
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\Tcpip6\Parameters\DisabledComponents
の値(DWORD)を、
  • 0: IPv6有効(デフォルト)
  • 0xFFFFFFFF: IPv6無効
  • 0x20: プレフィックスポリシーでIPv4を使用
  • 0x10: IPv6ネイティブインタフェース無効
  • 0x01: IPv6トンネルインタフェース無効
と書き換えても問題ありませんが、レジストリの書き換えを行ってくれるFix itウィザードも用意されています。

またIPv6を無効にするまでもないけれどもIPv4を優先に設定したいような場合はコマンドプロンプトから

netsh interface ipv6 show prefixpolicies
で表示されるプレフィックス"::ffff:0:0/96"(IPv4-Mapped IPv6 Address)が最優先になるように、管理者権限を持つコマンドプロンプトから

netsh interface ipv6 set prefixpolicy ::ffff:0:0/96 100 4
(最後から2番目の値が優先度(大きいほうが優先)で最後の値が当該プレフィックスのラベル)とすればいいようです(こちらはIPv6を有効にしたWindows XPでも使えます)。デフォルトの設定に戻すときは管理者権限を持つコマンドプロンプトから

netsh interface ipv6 reset
として再起動します。

元ねたはセキュリティホール memo2011/07/12の記事と、IPv4 を IPv6 より優先にするおよびWindows 7でIPv4をIPv6に対して優先にする方法 - 徒然日記(2011-03-30)

2011年7月23日

DDevExtensions 2.4リリース

Andreas HausladenさんDDevExtensionsがアップデートされてVersion 2.4になっています。Delphi 2007/2009で[Shift]+[F3]による逆方向の検索ができるようになるなど、細かく新機能が追加されています。

DDevExtensions 2.4 | Andy’s Blog and Tools

2011年7月19日

デバッグ時にEIPを移動する

RAD Studio/Delphi/C++Builder 2010以降のIDEのデバッガ上でプログラムをデバッグ実行しているときに(ブレークポイントにヒットするなどして)実行が停止した状態で、次に実行する行を示す矢印(Instruction pointer symbol)を他の行にドラッグすることで任意の場所から実行を継続することができる、という機能が追加されています。同一ソースファイル上であれば別の関数のコードに移動することもできますが、実際に実行を継続すると概ねエラーになります(スタックの状態とか自動変数のことを考えれば当たり前ですけど)。

ヘルプを確認してみるとDelphi 2010 および C++Builder 2010 の新機能 - RAD Studio (日本語)のコード エディタの変更点の最後に
アイコンのドラッグ アンド ドロップ: コード エディタ ウィンドウの左マージン領域で、特定のアイコンを移動できるようになりました。 たとえば、
(略)
指示ポインタ記号: このアイコンは、(デバッグ中に)次に実行するコード行を示します。

とこっそりと書いてありますが、気づいていませんでした。過去のデベロッパーキャンプで聞いたことがあるような気もしますが、すっかり忘れていたのでとりあえずメモ。

元ねたはMarco CantuさんDelphi 2010 Handbook

2011年7月13日

Microsoft Monthly Update 2011/07

今日はMicrosoftのセキュリティアップデートの日です。
MS11-053
MS11-054
MS11-055
MS11-056

今回の更新をもって
  • Windows Vista Service Pack 1 (x86/x64)
  • Windows Server 2008 (RTM)
  • Office XP
  • .NET Framework 3.0/3.0 Service Pack 1/3.0 Service Pack 2/3.5
  • Exchange Server 2007 Service Pack 2
のサポートが終了になります。Windows Vista/Windows Server 2008についてはService Pack 2 (x86/x64)を、.NET Frameworkについては3.5 Service 1を、それぞれ適用することが推奨されています。元ねたはサポート ライフサイクル終了に伴うセキュリティ更新プログラム配信終了の予告 - 日本のセキュリティチーム - Site Home - TechNet Blogs