2009年8月10日

Delphi 2010 プレビュー その2 コンパイラ

2009/08/06に行われたDelphi/C++Builder次期バージョンプレビュー会のまとめです。次にコンパイラ、言語関係。
  • Delphiコンパイラ
    RTTI
    取得可能なRTTI(実行時型情報)が拡張される。クラス型やレコード型のメンバ(メソッドやフィールド、プロパティ)を実行時に知ることができ、メソッドの呼び出しも可能になる。RTTIユニットを使用する。RTTIなのでprivate属性のものは取得できない。
    カスタム属性
    [(属性)]でクラスなどの定義にカスタム属性を付加する。
    クラスコンストラクタ/クラスデストラクタ
    従来ユニットのinitialization部、finalization部で行っていたような処理をクラスコンストラクタ(クラスのロード時に呼び出し)、クラスデストラクタ(クラスのアンロード時に呼び出し)で行うことができるようになる。

  • C++コンパイラ
    FastMM
    (やっと)FastMMが標準のメモリマネージャとして組み込まれる。
    #pragma once
    VC++と同様にインクルードガードに#pragma onceを使用できるようになる。
    XML生成オプション -Zx
    __FUNCTION__マクロのサポート
    [[deprecated]]属性のサポート
    セキュア(..._s)関数
    VC++互換のセキュア関数が使用できるようになった。
    テンプレートクラスのための__declspec(dllimport)/__declspec(dllexport)
    実際には不具合の修正だとか。

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