2009年8月10日

Delphi 2010 プレビュー その1 IDE

2009/08/06に行われたDelphi/C++Builder次期バージョンプレビュー会のまとめです。まずIDE関係から。
  • 操作性の改善
    IDEインサイト
    [F6]で表示されるIDEInsightでキーボードから全ての機能にアクセスできる。
    コードフォーマッタ
    パラメータに従ってソースコードを自動的に整形(パラメータはDelphiとC++で別々に設定できる)。
    バックグラウンドコンパイル
    オプションでコンパイルをバックグラウンドで実行させることができる。バックグラウンドコンパイルを実行するとソースコードなどは一時的なスナップショットが取られ、エディタ上で編集を続行可能。C++はコンパイル時間が長いので特に有効。
    コードエディタ上の検索
    Firefoxライクな検索バーで検索候補をハイライト表示し、次候補([F3])および前候補([SHIFT]+[F3])の検索が可能になる。
    開き直す
    開き直すことのできるプロジェクトおよびソースの数、履歴を変更可能に。
    ユニットの使用
    IDEInsight同様にフィルタリング可能に。
    新規作成のフィルタ
    IDEInsight同様にフィルタリング可能に。
    XMLデータバインディングウィザードの改善
    ジェネリック構文のリファクタリングをサポート

  • デバッガ
    ビジュアライザ
    日付時刻型やTStringsクラスなどをデバッガ上でよりわかりやすく表示できる。
    カスタムビジュアライザ
    Open ToolsAPIでカスタムビジュアライザを作成して組み込むことができる。sourceディレクトリにサンプルとして標準添付ののビジュアライザのソースがある。
    スレッドデバッグサポート
    選択したスレッド内でのステップ実行やデバッグが可能になる。各スレッドの停止、再開を任意に指定可能になる。ブレークポイントのプロパティで特定のスレッドをターゲットにすることができるようになる。また各スレッドに名前をつけて区別するようになる(名前がないとWindowsがつけるスレッドIDで区別することになる)。

  • モデリング
    新しいlook&feelのモデル図、グラデーションによる塗りつぶし、項目間のリンクの作成機能などが追加
    検査/測定機能はモデリング機能を有効にしなくても利用可能になる
    C++のモデリング機能のパフォーマンス改善
    ダイアグラムエディタの強化

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