紀伊國屋書店新宿本店で
クラウドを支えるこれからの暗号技術 (amazon)/光成滋生著/秀和システム/ISBN 978-4-7980-4413-2/3,024円
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2015年6月28日
2015年6月24日
DataSnapサーバまとめ
DataSnapサーバを作るにあたって、ヘルプのDataSnap アプリケーションの開発あたりに載っていなかったり、載っていても気をつけたほうがいいと個人的に思ったことをまとめました(ユニットやクラス、あるいはそのリンクはDelphi XE8のものです)。
サーバメソッドでサポートされているデータ型
- DataSnapの公開サーバメソッドでデータの受け渡しに使うことができるデータ型は以下のとおり(*がついているものはドキュメントにないもの)。
- 組込型
- Boolean
- SmallInt
- LongInt *
- Integer
- Int64
- Single
- Double
- TDateTime *
- Currency *
- AnsiString
- WideString *
- String
- OleVariant *
- System.JSONユニットで定義されている型
- TJSONValueから派生した全てのクラス
- Data.DBXCommonユニットで定義されている型
- TDBXTime
- TDBXDate
- TDBXStringValue *
- TDBXWideStringValue
- TDBXAnsiStringValue
- TDBXWideCharsValue *
- TDBXAnsiCharsValue *
- TDBXUInt8Value
- TDBXInt8Value
- TDBXInt16Value
- TDBXInt32Value
- TDBXInt64Value
- TDBXSingleValue
- TDBXDoubleValue
- TDBXBcdValue
- TDBXTimeValue
- TDBXDateValue
- TDBXTimeStampValue
- TDBXBooleanValue
- TDBXReaderValue
- TDBXStreamValue
- コレクション
- TDBXReader *
- TDataSet *
- TParams *
- TStream *
- コネクション
- 組込型
- これ以外の型が含まれるメソッドはクライアント側のTSQLConnection上で"DataSnap クライアント クラスの生成"を実行してもサーバメソッドプロキシに含まれなくなるので注意が必要です。そのような型の値やクラスインスタンスをDataSnapで扱うときは組込型に置き換えたり(たとえば列挙型ならOrdで序数にしたりGetEnumNameで文字列化する、など)、マーシャリング、アンマーシャリングという仕組みを使ってJSONオブジェクト経由で受け渡す必要があります。詳細はDataSnap サーバー メソッドの公開を参照。
- DataSnapの公開サーバメソッドでデータの受け渡しに使うことができるデータ型は以下のとおり(*がついているものはドキュメントにないもの)。
クラスインスタンスのマーシャリング/アンマーシャリング
- Delphiのオブジェクト(クラスインスタンス)は、基本的に送信側でTJSONMarshalのMarshalメソッドでTJSONValueにマーシャリング(変換)したものを送信し、受信側では受信したTJSONValueをTJSONUnMarshalのUnmarshalメソッドでアンマーシャリング(逆変換)して元のクラスのインスタンスに戻します(アンマーシャリングの結果の型はTObjectなのでasで本来のクラスにキャストします)。
- クラスインスタンスのリスト(TObjectListやTObjectList<T>)はそのままではマーシャリング/アンマーシャリングできないため、
のようにそれぞれの要素をマーシャリングしたものをTJSONArrayにAddElementメソッドで追加していって、そのTJSONArrayを受け渡して、var Values: TJSONArray; Item: TFoo; List: TObjectList<TFoo>; begin ... for Item in List do begin Values.AddElement(Marshal.Marshal(Item)); end;
TJSONArrayのItems[]プロパティ(またはenumerator)で取り出したJSONValueをアンマーシャリングする、という方法が考えられます。var Values: TJSONArray; Item: TJSONValue; List: TObjectList<TFoo>; begin ... for Item in Values do begin List.Add(UnMarshal.Unmarshal(Item) as TFoo); end;
- RTL経由で適切にシリアライズできないようなクラスのメンバを扱う場合は、マーシャラ(TJSONMarshal)およびアンマーシャラ(TJSONUnMarshal)に特定の型またはメンバに対応する変換/逆変換処理をRegisterConverter、RegisterReverterで登録して処理させる、ということになります。詳細はユーザー オブジェクトのシリアル化を参照。
TJSONValueとその派生クラスについて
- DelphiでJSON形式の値を扱うときにはTJSONValueの派生クラスを使用します。
- TJSONNullはJSONのnull値に対応します。
- TJSONFalse/TJSONTrueはJSONの真偽値(false/true)に対応します。
- TJSONStringはJSONの文字列値に対応します。
- TJSONNumberはJSONの数値(整数、浮動小数点数)に対応します。
- TJSONArrayはJSONの配列("JSON形式の値"の配列)に対応します。
- TJSONObjectはJSONのオブジェクト("文字列のキーと値のペア"の順序付けされていない集合)に対応します。"文字列のキーと値のペア"はTJSONPairとして実装されています。ペアはAddPairメソッドで追加し、逆に文字列のキーからペアを取り出すにはGetメソッドを使用します。
- DelphiでJSON形式の値を扱うときにはTJSONValueの派生クラスを使用します。
サーバクラスのインスタンスのライフサイクルについて
- サーバクラスのライフサイクルは、RESTサーバではSessionかInvocation、それ以外ではSessionとするのが普通でしょう。詳細はサーバー クラス インスタンスのライフサイクルを参照。
セッションの管理について
- サーバメソッド内でセッションを取得するときはTDSSessionManager.GetThreadSessionメソッドを使用します。またセッションに関する操作にはSessionIdが必要になります。詳細はサーバー側セッション管理を参照。
- 全てのセッションに対して処理を行いたいときはTDSSessionManagerのForEachSessionメソッドを使用して、
とします。TDSSessionManager.Instance.ForEachSession( procedure (const Session: TDSSession) begin // end);
- セッションごとにデータを保持させたいときは、TDSSessionのPutObject、GetObject、HasObject、RemoveObjectの各メソッドで特定のキー(文字列)と結びつける形でTObjectのインスタンスの保持、取得、問い合わせ、削除ができます。保持させたデータはセッションが所有しており、セッションが破棄されるときに解放されます。
- セッションが生成、破棄されるごとに処理を行いたい場合はTDSSessionManagerのシングルトンインスタンスであるInstanceのAddSessionEventでイベント(イベントハンドラや無名メソッド)を登録します(RemoveSessionEventで登録を削除することもできます)。
TDSSessionManager.Instance.AddSessionEvent( procedure(Sender: TObject; const EventType: TDSSessionEventType; const Session: TDSSession) begin case EventType of SessionCreate: begin // Session is created end; SessionClose: begin // Session is closed end; end end);
重量コールバック(クライアントコールバック)の管理
- TDSCallbackTunnelManagerのAddTunnelEvent、RemoveTunnelEventメソッドでトンネルおよびコールバックの登録、解除を通知するコールバック関数を登録、解除できます。
TDSCallbackTunnelManager.Instance.AddTunnelEvent( procedure(Sender: TObject; const EventItem: TDSCallbackTunnelEventItem) begin case EventItem.EventType of TunnelCreate: begin // Tunnel is created end; TunnelClose: begin // Tunnel is closed end; TunnelClosedByServer: begin // Tunnel is closed by user end; CallbackAdded: begin // Callback is added end; CallbackRemoved: begin // Callback is removed end; end; end);
- TDSCallbackTunnelManagerのAddTunnelEvent、RemoveTunnelEventメソッドでトンネルおよびコールバックの登録、解除を通知するコールバック関数を登録、解除できます。
TCP/IP接続を監視
- TDSTCPServerTransportのOnConnect、OnDisconnectイベントでTCP/IP接続の確立と切断を監視することができます。詳細はDataSnap 用 TCP/IP 接続の監視と制御を参照。
2015年6月19日
RAD Studio/Delphi/C++Builder XE8 Update 1
RAD Studio/Delphi/C++Builder XE8のUpdate 1がリリースされています。
30278 General Update 1 for RAD Studio, Delphi, and C++Builder XE8
30282 Subscription Update 1 for RAD Studio, Delphi, and C++Builder XE8
30284 Delphi and C++Builder XE8 ISO (includes Subscription Update 1)
30304 Boost for RAD Studio & C++Builder XE8 Subscription Update 1
XE8 Update 1 のリリース ノート - RAD Studio (en)
RAD Studio XE8, Delphi XE8, C++Builder XE8 の Subscription Update 1における不具合修正リスト
Subscription Update 1 Fix List for RAD Studio XE8, Delphi XE8, and C++ Builder XE8
XE8からはUpdate Subscriptionに加入しているかどうかで受け取れるバグフィックス、アップデートが異なる、ということになりましたが、XE8 Update 1もGeneral Update 1とSubscription Update 1で内容に差があります。General Update 1には" Community toolbar"、"iOS 8 simulator fix"、"Several files missing from the initial XE8 delivery"のみが含まれ、"Favorites in welcome page"、"Fast search of Bluetooth LE devices"、"Improved robustness of IDE productivity features"、"Improvements in multi-device previews"はSubscription Update 1のみ、となっています。
2015/07/08追記: C++Builder XE8のBoost 1.39用のヘッダファイルの更新(30304)が追加されています。
30278 General Update 1 for RAD Studio, Delphi, and C++Builder XE8
30282 Subscription Update 1 for RAD Studio, Delphi, and C++Builder XE8
30284 Delphi and C++Builder XE8 ISO (includes Subscription Update 1)
30304 Boost for RAD Studio & C++Builder XE8 Subscription Update 1
XE8 Update 1 のリリース ノート - RAD Studio (en)
RAD Studio XE8, Delphi XE8, C++Builder XE8 の Subscription Update 1における不具合修正リスト
Subscription Update 1 Fix List for RAD Studio XE8, Delphi XE8, and C++ Builder XE8
XE8からはUpdate Subscriptionに加入しているかどうかで受け取れるバグフィックス、アップデートが異なる、ということになりましたが、XE8 Update 1もGeneral Update 1とSubscription Update 1で内容に差があります。General Update 1には" Community toolbar"、"iOS 8 simulator fix"、"Several files missing from the initial XE8 delivery"のみが含まれ、"Favorites in welcome page"、"Fast search of Bluetooth LE devices"、"Improved robustness of IDE productivity features"、"Improvements in multi-device previews"はSubscription Update 1のみ、となっています。
2015/07/08追記: C++Builder XE8のBoost 1.39用のヘッダファイルの更新(30304)が追加されています。
2015年6月16日
InterBase XE7 Update 3
InterBase XE7 Update 3(12.0.3.337)がリリースされています。いくつかの不具合が修正されています。またDeveloper EditionはUpdate 3適用済のものに置き換えられています。
30271 InterBase XE7 Update 3 (12.0.3.337) for Windows
30272 InterBase XE7 Update 3 (12.0.3.337) for Linux
30275 InterBase XE7 Server Ed., Windows/Linux (12.0.3.337, English)
30274 InterBase XE7 Server Ed., Windows/Linux (12.0.3.337, Japanese)
30273 InterBase XE7 ToGo Edition (12.0.3.337), Win/OSX/iOS/Android
30066 InterBase XE7 (12.0.3.337) Developer Edition, English
30090 InterBase XE7 (12.0.3.337) Developer Edition, Japanese
InterBase XE7 Update 3 Readme - InterBase (en)
30271 InterBase XE7 Update 3 (12.0.3.337) for Windows
30272 InterBase XE7 Update 3 (12.0.3.337) for Linux
30275 InterBase XE7 Server Ed., Windows/Linux (12.0.3.337, English)
30274 InterBase XE7 Server Ed., Windows/Linux (12.0.3.337, Japanese)
30273 InterBase XE7 ToGo Edition (12.0.3.337), Win/OSX/iOS/Android
30066 InterBase XE7 (12.0.3.337) Developer Edition, English
30090 InterBase XE7 (12.0.3.337) Developer Edition, Japanese
InterBase XE7 Update 3 Readme - InterBase (en)
2015年6月10日
2015年6月7日
[書籍]C#実践開発手法
紀伊國屋書店新宿本店でAdaptive Code via C# (amazon.com)の翻訳である
C#実践開発手法 (amazon)/Gary McLean Hall著/クイープ訳/日経BP/ISBN 978-4-82229-847-0/5,400円
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[書籍]改訂新版 C++ポケットリファレンス
紀伊國屋書店新宿本店でC++ポケットリファレンスのC++14対応改訂版の
改訂新版 C++ポケットリファレンス (amazon)/高橋晶、安藤敏彦、一戸優介、楠田真矢、道化師、湯朝剛介著/技術評論社/ISBN978-4-7741-7408-2/3,218円
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2015年6月1日
2015/06開催のセミナー
- Web Seminar
- 2015/06/10 17:00-18:00(JST) デベロッパーTV 「第30回デベロッパーキャンプ開催レポート」
- Live Seminar
- 2015/06/09 15:30-17:00(JST) 「RAD Studioで始めるマルチデバイス開発ワークショップ」
- 2015/06/18 15:30-17:00(JST) 技術研修セミナー「旧Delphi/C++アプリケーションを最新に!移行のテクニック」
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