2009年2月23日

第12回エンバカデロ・デベロッパーキャンプのまとめ(3)

村上さん@日揮情報システムのERStudioの話
多数のデータベーステーブルの論理モデル、物理モデル、データ定義を、一貫して同じものを同じように、漏れなく、間違いなくメンテナンスしていくことができる。
BASICライクなマクロを使用して作業を自動化できる。
リバースエンジニアリングもできる。
論理モデル上の名称(日本語のもの)を最終的なデータ定義のコメントとして埋め込む(これもマクロで自動的に)ことで、メンテナンスなどで非常に便利に使える。

筑木さん@日本情報システムのC++Builderの話
STLやTR、Boostなどを使えばDelphiよりも複雑なアプリケーションをはるかに簡単に作れる。
詳細はセッション資料サンプルコード参照。
内容盛りだくさんだけど何とか最後まで到達。

細川さん@シリアルゲームズのDelphi/Win32APIの話
WindowsとVCLの関係、VCLのコンポーネントによる(Windowsの)オブジェクトのラッピング、WindowsのメッセージのVCLにおける扱いなど。
CreateParams、CreateSubClass、CreateWindowHandleをoverrideしてWin32APIのRegisterClassやCreateWindowExのパラメータを制御するようなメカニズムになっている。
WindowsやVCLなどからSend/Post/Performされたメッセージはウィンドウプロシージャからディスパッチャ経由でメッセージハンドラ(message指令で指定)に引き渡される。

高橋さん@エンバカデロテクノロジーズのDelphi Prismの話
Delphi PrismとはOxygene(RemObjects SoftwareのChromeコンパイラ)+dBExpress+.NET Framework 3.5サポート+Monoサポートをまとめたもの。
Delphi PrismはOxygeneコンパイラでMSILにコンパイルされる(従来のDelphi.NETコンパイラではないため完全な互換性はない)。.NET Framework 1.1/2.0/3.0/3.5に対応している。
VCL(.NET)も存在しないので.NET Framework標準のフレームワークを使用する。
文法面の互換性向上はDelphi/Prism共通の課題として考えている。
VB.NET/C#が持っていない言語機能をシンタックスシュガーとして備えている(プロパティアクセサのインライン化、クラスコントラクト、プロパティ通知、Nullable型の暗黙の拡張、非同期メソッド、フューチャなど)ので、複雑な機能を簡単な記述で利用できる。
MonoプロジェクトのサポートでMac OS X/Linux/BSD向の開発が可能になった。



(以下のんびりと追記予定)

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